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映画ドラえもん のび太の地球交響楽

地球交響楽(シンフォニー)とは一体どんなメロディーでどんな響きなのか、まずタイトルで興味津々。今回の「ドラえもん」は長編映画43作目、しかも藤子・F・不二雄生誕90周年記念作品!

 オープニングは白鳥が飛んでいる美しい森に囲まれた湖。それがどう繋がっていくのか一体何が始まるのかワクワクする。場面は変わり、のび太くんたちのお教室。みんなで音楽を演奏しているがなかなかうまく揃わない。のび太くんはリコーダーを一生懸命吹くが、独特の「の」の音がでてみんなにからかわれる。この苦手なリコーダーを練習してる時、不思議な少女ミッカが現れ、その「の」の音が気に入りなんと音楽エネルギーになる惑星で作られた音楽「ファーレ」の殿堂にドラえもんたちを招き入れてくれるが、そこからが大変。
 世界から音楽を消してしまう不気味な生命体がやってきて、地球から音楽がなくなる危機にー。どうするドラえもん!
 いつものようにびっくりするような大冒険が繰り広げられる。

ドラえもんを馬鹿にするなかれ。とはいえ、昔、私もマンガかー、と思っていたが、「馬鹿にできないのよ」とある同業者に言われ見たところすっかりハマってしまった一人。心温まるエピソードだけでなく、社会的なテーマもちゃんと毎回含まれ、見事な解決をしてくれるからだ。

ドラえもんの水田わさび、のび太の大原めぐみ、といったお馴染みのメンバーに加え、歌姫ミーナ役を芳根京子、音楽「ファーレ」の殿堂の総支配人マエストロヴェントー役に吉川晃司、歌うように話す音楽家ロボット・ワークナー役に石丸幹二など個性的なゲストがずらり。
あらためて、音楽、音のない世界の怖さがわかるかも!

劇場公開日 2024年3月1日(金)

 ©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2024