映画館がどんどん潰れていく昨今、小さな街に誕生した手作りの映画館の話は、心を豊かにしてくれる!
フィンランドのヘルシンキから車で1時間。深い森と湖に恵まれた人口9000人の小さな町カルッキラ。
「過去のない男」(02) で第55回カンヌ国際映画祭グランプリ、2017年、「希望のかなた」で第76回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞) 、2023年「枯れ葉」では第76回カンヌ国際映画祭審査員賞、FIPRESCI(国際映画批評家連盟)グランプリ受賞などで知られているアキ・カウリスマキ監督が、何年も構想を練り仲間達とカルッキラの製鉄工場後に映画館を作り上げる姿を描いたドキュメンタリー。
全て仲間たちと作り、映画を観た後に語り合えるようなバーも備わっている。彼の映画を観たことある人は、映画のシーンに使われたそのバーや色々の小道具なども楽しめる。さらに映画だけでなく複合文化施設としての役割を果たしている。
この町に長く住んでいる日本の篠原敏武の歌声もふんだんに使われ、なんだか凄く親しみやすい。そうそう1964年のキャデラックをカウリスマキ監督が楽しそうに乗っている姿も素敵だ。この映画館に行くとアキ・カウリスマキ監督にも会えるかもしれない!
キノ・ライカ 小さな町の映画館
12月14日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本・撮影・編集:ヴェリコ・ヴィダク/脚本:エマニュエル・フェルチェ
出演:アキ・カウリスマキ、ミカ・ラッティ、カルッキラの住人たち、ジム・ジャームッシュ、マウステテュトット、ヌップ・コイヴ、サイモン・フセイン・アル・バズーン、ユホ・クオスマネン、エイミー・トービン
2023年/フランス・フィンランド/81分/2.00:1/ドルビー・デジタル5.1ch/DCP/フィンランド語、英語、フランス語/ドキュメンタリー/原題:CINEMA LAIKA © 43eParallele
配給:ユーロスペース 提供:ユーロスペース、キングレコード