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BACK to BLACK エイミーのすべて

2011年7月、27歳の若さで夭逝したイギリスの歌姫エイミー・ワインハウス。彼女がロンドンのカムデン・タウンでアーティストを夢見る10代後半から亡くなるなるまでの波乱に満ちた人生を描いた作品。

 ずば抜けた歌の才能はあるが、あまりに素直に思ったままを歌にしすぎて 運命と感じた男性、夫になったブレイクも、彼女が一途に愛しすぎて重くなり別れを告げる。唯一いつも暖かく見守ってくれたのは、元ジャズ歌手の祖母シンシア。そして離婚はしているが両親の二人からは愛されていたこと。
人間関係のトラブルから酒やドラックに溺れるようになるが、皮肉なことにブレイクとの失恋を歌った「バック・トゥ・ブラック」は世界的なヒットを記録し、グラミー賞6部門にノミネートされる。しかし、エイミーはアメリカへの入国は出来なかった。

 エイミーを演じたのは。テレビ「インダストリー」のメインキャラクターや映画「バービー」で王女バービー役を演じてたマリサ・アベラ。体当たりの演技と見事な歌声に聴き惚れてしまう。特に、父親役のエディ・マーサンと「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」のデュエットは微笑ましい。そうそう、エディ・マーサンの演じた父親役はさすが重みのある存在。
 祖母シンシア役のレスリー・マンヴィルは、可愛げのあるチャーミングで素敵なおばあちゃん。
 ブレイク役のジャック・オコンネルは、ダメ男の見本のようだが、色気があって実にいい。
  
 エイミー・ワインハウスの歌声をじっくりと歌詞と共に味わいたいものだ。

Back to Black エイミーのすべて

監督:サム・テイラー=ジョンソン 脚本:マット・グリーンハルシュ 製作:アリソン・オーウェン、デブラ・ヘイワード、ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
マリサ・アベラ、ジャック・オコンネル、エディ・マーサン、ジュリエット・コーワン、サム・ブキャナン、レスリー・マンヴィル
2024年/イギリス・フランス・アメリカ/英語/123分/ビスタサイズ/原題:Back to Black/PG12 
配給:パルコ ユニバーサル映画/宣伝:若壮房
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