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窓ぎわのトットちゃん

天真爛漫な少女の明るさと、屈託のないおしゃべりや質問に、どきっとしたり、ホロリとさせられたり。 しかも、これはテレビ草創期から現在に至るまで第一線で活躍している黒柳徹子さんの少女時代の実話! 

小学校一年生のトットちゃんは、机の扉がバタンと音がするのを発見し授業中にもかかわらず、バタンバタンとして楽しんだり、ちんどん屋さんの音がすれば、窓に行ってちんどん屋さんを呼んでしまったり、よく言えば好奇心旺盛。一般的に言えば落ち着きの無い子。後者の理由で小学校を退学に。新しく通うことになったのは、廃車になった車輌がお教室の自由が丘にあるトモエ学園。トットちゃんが話すことがなくなるまでとことん話を聞いてくれる小林校長先生と出会い、「だめだ」とか「困った子だ」と言われない学園生活をスタートさせる。
お友達たちとも出会い、相撲をしたり、隠れんぼをしたり、男の子の親友もでき伸び伸びと成長する日々。しかし、戦争の影も迫ってくる‥。

電車は、駅員さんが切符を切り、まだほとんどの家のトイレが汲み取りだった戦前、戦中の昭和の時代の街並みや生活、自由が丘の駅近辺など長閑な雰囲気がたっぷり味わえる。トットちゃんのお父さんが弾くタイスの「瞑想曲」が心に染みる。

出演は、主人公のトットちゃんは、子役の大野りりあな、忍耐力のあるトモエ学園の校長先生は、役所広司、バイオリニストのトットちゃんのパパは、小栗旬、ママ役は杏、担任の大石先生役は、滝沢カレンといった面々が声の出演。とても、豪華。
アニメーション製作は、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」シリーズのシンエイ動画。監督は映画「ドラえもんシリーズ」の八鍬真之介がメガフォンをとっている。

スウェーデンの「ロッタちゃん」と共通するピュアーで前向きな少女トットちゃん。日本の誇りだネッ!

2023年製作 114分 
配給: 東宝 
全国東宝系にて公開中

© 黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会