シネマカクテル

今宵の一杯 シネマ・カクテル 第1夜「お熱いのがお好き」

「お熱いのがお好き」
原題 Some Like IT Hot
1949年公開  

❤️ サプライズ・パーティーにぴったり!
   「マンハッタン」 
レシピ
ライ ウィスキー   60ml
スィート ベルモット 30ml
オレンジ ビターズ  1滴
マラスキーノ チェリー  赤1つ
すべてミキシンググラスに入れてステアする。ピックにチェリーを刺し、グラスに入れ注ぐ。

ミキシンググラスに、氷を何回かくぐらせ、冷たくして、素早く作るのがコツ。

禁酒時代を舞台にした「お熱いのがお好き」でマリリン・モンローが作ったカクテルとして知られいてるマンハッタン。
赤みのあるピンクの色の美しさと、深みのある口当たりで、強いカクテル。お酒好きにはピッタリだろう。
だが、モンロー扮するシュガーが作った方法は苦肉の作。バーボンとベルモットを氷枕に入れて混ぜているのだ。バンド仲間と紙コップで乾杯と、サプライズ・パーティーを車中でこっそり楽しむシーンに「誰かチェリー持ってない?」と声をかけ、気持ちは本格的。 
さて、お話は、
サックス奏者のジョー(トニー・カーチス)とベース奏者のジェリー(ジャック・レモン)が、シカゴで仕事にあぶれ、偶然ガレージ殺人事件を目撃してしまう。そのため二人は、ギャングに追われる羽目に。そこで、女装してマイアミに行く女性だけのバンドにもぐりこむが、ジョーは、シュガーに夢中になり、ジェリーは、富豪の男に追いかけられる。
ジョーは女装して参加しているバンドの時以外は、シュガーが理想とする男に変身するといった忙しさ。
レースのドレスやオシャレなコートに身を包み女性に成りすます二人の芸達者ぶりをたっぷり味わえる。なんたって女の中の女モンローと並び、彼女の女友達として仲良くなるくだりは男を押えているせつなさもありながら立派なお姉ぶり。しかし、蓼食う虫も好きずき、ラストは、富豪の御曹司にジェリーが結婚を申し込まれ「ボクは男だ」と言えば「完璧な人はいないさ」(Well Nobodys Perfect!)と洒落たセリフで終わるニクさ。 
 今宵、粋な会話に乾杯!!